つきひざはやる気ないからね

「いや、やる気はあると思いますが・・・」

NW24考察・古市憲寿さん

 2012年4月に彗星のごとく登場したナビゲーター5人。津田さん以外誰も知らなかった私は、まずは、その人の表示された職業で「どういう人なんだろう?」と理解をしていくところから始めました。

 

 ただ、客員准教授の瀧本さん、編集者・ライターの速水さん以外に対しては、とても懐疑的な気持ちでいました。なぜなら、過去にいわゆる「自称」で学者やジャーナリストを名乗っている人物を何人も見てきたからです。なんだか、その、微妙にやっちゃいけないこととか、いらんことやって職業に就いてるっていうか・・・(その「やっちゃいけないこと」「いらんこと」も微妙に違ったりしますが)。ここでもモヤモヤしながら番組を見ていました。

 

 古市さんの初登場シーンに関しては忘れもしません。ダルビッシュがレンジャーズに加入した時の話でした。そこでコメントをふられた古市さんは「僕はあまり興味が無いので・・・」という旨の回答をされました。「仮にもコメンテーターでしょ?」(まあ、「コメンテーター」と「ナビゲーター」は違うと思っていますが・・・)とか、なんだかTwitter全体が荒れた記憶がしますし、私は「この人、なんでこんなこと言うんだろう?」と思ってしまいました。ただし、それは非難という意味ではなく単純に疑問として。私自身大学時代に似たようなことをいう人に出会ったことがあったので、そのことを思い出していました。うーん、「すべての定説や言質は疑ってかかれ」・・・だったかな。古市さんもそういう意味で問題提起をされたんじゃないかな、そうだと面白いなと思ってしまったんです。ちなみに著作に目を通すと最後に参考文献をまとめておられます。卒論等でめんどくさくなってくる作業なんですけど、これはポイント高い。本当に学者さんなんだとひと安心しましたね。

 

 あと私個人の話をするなら、実は古市さんは私より年下です。他の4人がトンデモ発言をするならまだしも(それはそれでビックリしますが)、年下の男の子が何か粋がっていることを言ったとして、「あー何か可愛いこと言ってるなー」ぐらいにしか思いませんもん。実際に発言の節々に年齢的な若さ、瑞々しさも感じられます。有名人の津田さんより真っ先に「(橋本アナの)弟的ポジション」を奪取したのはとても印象的でした。なんか、古市さんだからこそ許されるというか・・・。いずれにせよ、「こんなに年下の子が頑張っている、私も頑張らないとなあ」と、古市さんが常に奮起の材料になっていたことは忘れないようにしないといけません。あとは同じNHKの4月に始まった朝のラジオ番組でゲスト出演されていたことがあって、そこで社会学の話をあらかたした後、よりによって自分の好みの女性の話をされた時は本当に驚きました。何かアナウンサーもパーソナリティの女性もびっくりした様子で・・・。まあ、なんだかんだで、そのラジオ番組が好きになれたのも古市さんのおかげではあります(このラジオ番組についてはまた別の機会に)。古市さん、ありがとう。