つきひざはやる気ないからね

「いや、やる気はあると思いますが・・・」

NW24考察・木村俊介さん

 津田さんと古市さんの回では「学者」「ジャーナリスト」に関しては非常に懐疑的だと書きました。放送開始直後は木村さんの職業も疑問視してはいました。というより「インタビュアーって初めて聞いた。どんな職業なんだろう?」という好奇心もありました。それは実直に相手の話を正面から受け止め、やさしく触れ、大事にしていく木村さんの姿を見ることで、徐々に受け入れて行った記憶があります。

 

 ところで、木村さんのことをもっと色々知りたいなあ、と思って検索エンジンで色々検索をしていると、ある記事にたどり着くことができました。それは、10数年前、木村さんが大学生の時に糸井重里さんの事務所で働くことになった時のことです。今の家から職場まではあまりにも遠いので、職場近辺で家探しをしたい、と、主に糸井さんのメルマガを読んでる人がメールで木村さんの新居候補を提示して、木村さんが探していくものでした。そのスレッドをリアルタイムで読んでいたというわけではありませんが(東京住みでないからアドバイスも出来ないし)、そのやりとりで木村さんがとても生き生きしていたのを覚えています。いや、生き生きというか、なんか、こう、はっちゃけてるっていうか・・・。あ、あのハジけた少年が、こんな折り目正しい青年に・・・?それから「インタビュアーの木村さん」というよりは「大学3年生の木村くん」が脳内でクローズアップされてしまい、著作も「本当に同じ人が・・・?」と思いながら目を通していましたねえ。

 

 これだけだとさすがに拍子抜けの展開だと思うんで、もうちょっと。私は主人と住んで約10年になりますが、一部の漫画とスポーツ雑誌以外は、お互いの持っている書籍にはなんとなく手を付けずに日々を過ごしています(六法とかよく分かんないし)。ある日、NW24を見る(見た)前後に、ちょっとした言い争いになったことがありました。多分、あまりにも私がNW24にはまっているのを見て、主人もあきれたんだと思います。「そんなに言うなら、ナビゲーターの誰かの本を貸してくれない?」と。この時点で私は5人全員の著作を持っていましたが、夫婦ではまってる漫画がジョジョだったので、荒木飛呂彦さんのインタビューが載っている木村さんの「物語論」を恐る恐る貸しました。そしたら主人が、荒木さんやジョジョの感想をちょっとつぶやいた後に「こんなにおもしろい本があるんだったら、早く貸してくれたら良かったのに」と穏やかな顔で言ってくれたのを覚えています。その後夫婦で速水さんの本を見たり、津田さんの話をしたり・・・。NW24はTwitter発信なのでどうしてもソーシャルな繋がりが重視されやすいですが、こうして生身の人間同士の絆を紡いでくれたのは本当に大きいですね。木村さん、ありがとう。